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ロザリオの聖母 (カラヴァッジョ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ロザリオの聖母』
イタリア語: Madonna del Rosario
作者ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
製作年1606–1607年ごろ
種類カンヴァス油彩
寸法364.5 cm × 249.5 cm (143.5 in × 98.2 in)
所蔵美術史美術館ウィーン

ロザリオの聖母』(ロザリオのせいぼ、: Madonna of the Rosary)は、イタリアバロック絵画の巨匠ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョが制作した絵画である。現在、ウイーン美術史美術館に所蔵されている。

概要

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この絵画は完成後すぐに売却され、マントヴァ公ヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガの所有となったが、1620年ごろ以降ルーベンスヤン・ブリューゲルなどに買い取られ[1]、寄贈によりアントウェルペンの聖ドミニコ教会に掛けられた。最終的に1781年にこの地を統治していたオーストリア・ハプスブルク家の帝室コレクションに加えられた。

この絵画はカラヴァッジョが『慈悲の七つの行い』(ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会、ナポリ) を完成し、マルタへ出発するまでの間の1607年に仕上げられたと考えられている。

依頼者はわかっていないが、聖ドミニコが描かれているところから本来ドミニコ会派の教会のために描かれたと思われる。寄進者は、左端の黒い服と白い襞襟を付けた人物である[2]

信仰者の視線は、画面中央にいる幼子キリストに向けられ、カトリック対抗宗教改革の精神にふさわしく左側の聖ドミニコと聖母マリアが信者とキリストの間の仲介をしている[3]

出典

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  1. ^ Langdon, Helen (2000). Caravaggio: A Life. Westview Press. ISBN 9780813337944
  2. ^ Denunzio, Antonio Ernesto (2005). "New data and some hypotheses on Caravaggio's stays in Naples". In Cassani, Silvia; Sapio, Maria (eds.). Caravaggio: The final years 1606-1610. Napoli: Electra Napoli. pp. 57–69. ISBN 9788851002640
  3. ^ ウイーン美術史美術館 絵画、スカラ・ブックス、1997年、41頁 ISBN 3-406-42177-6